この問い合わせ事例はお客様からではなく、弊社の社用車であるフォルクスワーゲンの2001年式ニュービートルでの体験記です。
弊社では車検毎に陸運局の検査ラインに持ち込んでユーザー車検を実施しています。なかでもヘッドライトの検査は鬼門で、丸く大きなニュービートルのライトも然りです。今回もヘッドライトの向きが不合格で光軸の調整後に再車検でしたが、次は明るさ(光量)不足により再度不合格となりました。
そこで、レンズ表面の燻みと小傷をケミカルで研磨します。使用したのは、黄ばみを簡単に除去する「ポリレンズ」と簡単にボディなどの表面を仕上げるドイツ製SONAX(ソナックス)の「スプレーポリッシュ」を使います。この2つの合わせ技で美しく透明度の高いレンズ表面に仕上がりました。
結果、大幅に不足していた光量が改善され無事に車検合格しました。
ドイツを代表する名車にはドイツを代表するオイルの組み合わせがしっくりきます。
今回は素晴らしい名車の油脂類でお問合せ頂きました。
当時はレースで勝つためのホモロゲーション仕様として登場した、BMWのM3(E30タイプ)のトランスミッションオイルとデフオイルのお問合せを頂きました。
E30やE36などのBMW3シリーズは、DEXRON
ⅡD(デキシロンⅡD)規格のATFがミッションオイルとして指定されていたようです。粘度換算するとシングルの80あたり相当ですが、今回は最新の技術でより最適な選択として、E30のM3のミッションオイルにドイツ製リキモリ社の「LIQUI MOLY TOP TEC MTF 5200 75W-80」をご提案させて頂きました。
また、オイルガイドや純正相当では75W-140が適合デフオイルですが、より最適な選択「LIQUI
MOLY ハイポイド ギアオイル GL5 LS 85W-90」も併せてご提案させて頂きました。
オイルガイドを利用して適合検索、クラシックカーなどの実際の使用データなど、登録顧客の業者様には最適なご提案をさせて頂いております。
洗練されたスタイルの高級SUV「ポルシェ マカン」で20,000km程度と走行距離が少ないながらもトランスファーからジャダーが発生する問題でお問合せがありました。
対処方法として、ドイツ製リキモリ社のミッションオイル添加剤「ギアプロテクト」を純正フルードに添加してトランスファーボックスに注入したところ正常に改善されました。
ギアプロテクトは専用の注入器とノズルが付属品として箱に同梱されたセット商品としてパッケージされています。
今やネオクラシック世代になったものの人気の衰えない、アルファロメオの147GTAのドライブシャフトブーツ(CVブーツ)のインナーブーツは割とお問合せを頂くパーツです。
通常このブーツはメーカー供給の単品のパーツとしての設定が無く、ドライブシャフトアッセンブリーでの供給になります。
147と同様に、156/166/GTなどの2.5Lや3.2LなどのV6モデルに共通して使用できます。シャフト径の太い3.2Lの方は取付時にシリコンスプレー等を併用してゴムを伸ばして取付て下さい。
伝説のWRCマシンとして一世を風靡したランチア・デルタのエボリューションで、エキゾーストのカムシャフトセンサーのお問合せがありました。今回は、型式[E-L31E5]のエボリューションⅡになります。
色々と故障の頻発する車種ですが、マニアには根強い人気ですが、供給が困難な部品もございます。
お問合せのカムシャフトセンサーは生産終了で廃番となってますが、内部のインナーパーツの交換部品で供給がございましたので、修理対応が可能でした。
ルノーのスーパーカーという立ち位置である、アルピーヌ A610 (型式:E-503) のウォーターポンプの漏れの修理でお問合せ頂きました。
通常であれば、部品供給にて対応させて頂いておりますが、こちらのウォーターポンプは純正品も社外品も部品供給が終了しており困難なパーツです。
こちらは、現品のウォーターポンプのインナーパーツなどを交換して再生するオーバーホールにてご対応させて頂きました。
ウォーターポンプのオーバーホールは約4週間程度の作業工程でした。
ランドローバー・ディフェンダーのショートボディ(型式:E-LD31) のリアエンドのマフラーテールパイプが錆と腐食で脱落して交換部品のお問合せがありました。
通常の純正品もしくは社外品は廃番のため供給終了しております。当該車輌はパーツ図の32番になりますが、オリジナル製造品が供給されていますので、ご対応させて頂きました。
VW GOLFⅠ(ゴルフ1)のドライブシャフトブーツ(CVブーツ)内側のインナーブーツにてお問合せ頂きました。
純正部品は廃番で供給終了しておりますが、社外品は継続して供給がございます。
ドライブシャフトブーツなどのブーツ類は社外品もしくは汎用品にて殆どの場合は適合または対応が可能です。
ルノー・スポール・スピダーのシフトリンケージのリターンスプリングのお問合せを頂きました。
特殊な車種ゆえに供給が困難な部品も多い印象です。このリターンのスプリングは動きの頻度も多く、劣化して破損するウィークポイントでもあります。長期的に維持する為に必要な小さな部品です。
このスプリングは、以前は純正部品にて供給がありましたが、現在は廃番で供給終了しておりますので、供給の有るオリジナル製造品にてご対応させて頂きました。
BMWのM3、どの世代も素晴らしいハンドリングの名車です。E36のM3は、日本ではJTCCレースでワークス勢が活躍した印象が強く残っています。このE36のM3で、ステアリングラックの問合せを頂きました。
ステアリングラックは廃番で供給終了していますが、オーバーホール作業に必要なリペアキット(シールキット)が社外部品にて供給されています。
通称ビッグバンパーと呼ばれた、空冷エンジンの930型ポルシェ(型式 E-9113)911SC
にて、定番のウィークポイントのお問合せを頂きました。
シフトリンケージ(パーツイラスト61番)のブッシュ部分が劣化して、シフトポジションが何速に入っているのかが確認し辛い症状に陥っている状態です。
純正では、このシフトリンケージはアッセンブリーでの部品供給のみとなりますが、社外品にてブッシュ単品での設定がございますので、部分的な補修が可能です。
W109のメルセデスベンツ 300SELのエアサスバルブのお問合せを頂きました。
新品では供給が難しいパーツですが、リマンパーツ(リビルト)にて供給がございます。
さすがは往年の名車、オールドメルセデスは様々な方法でサプライヤーが、パーツ供給を絶やすことなく継続できる体制を整えているようです。